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土井平蔵の中庭

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ミーミル

●何度も言うようにAT・ASが地名全体にしめる割合は1%ぐらいです。なんだか10%ぐらいあるように見えるけど。
 地名の一覧見てもぜんぜんAT・ASとか出てこないくせに、地図やWikipediaを何気なく見てるとポコンと出てきたりして閉口するんですが。ほとんど小字(こあざ)レベルで。
 あと滅んだ地名というのもあるすな。昔はそう呼んでたという。

●たとえば鹿児島半島の西岸はむかし阿多郡といったそうすな。どうも大陸からやってきた漂流民(?)はそこに初上陸した可能性がある。
 でここ出身の有名な神様がいるんですよ。コノハナサクヤ姫という女神様。

●このコノハナサクヤ、そして父神のオオヤマツミ神がアタ族の祖先だったんじゃないかと。たぶん周の太伯に関係する一族だったんじゃないかと。
 なにしろ日本で太伯を祀ってるのは霧島の鹿児島神宮だけなので。

●太伯が出奔したころってまだ周王朝できてないですね。殷王朝の一諸侯の実力しかなかった。太伯の甥の文王、そしてその子の武王が周王朝を建てたんで。
 だから周王朝が成立した後も、太伯の末裔は「本家筋」として尊重されてたはずです。たとえば徳川氏が松平太郎左衛門家を大事にしてたようにです。
 孔子も「太伯はそれ至徳というべきなり」と神聖視してますね。

●で、ある時期までアタ族も周王家(姫氏)の親族国として存在してたけど、途中で周王朝って弱体化して分裂しちゃいますね。各地の姫王家が好き勝手なことをはじめる。いわゆる春秋戦国時代。
 だから日本における姫氏国(アタ族)も好き勝手にやってたんじゃなかろうかと。

●鹿児島のアタ族が、その活動の拠点を富士山麓に移した形跡がある。鹿児島の人のはずなのにコノハナサクヤ姫って富士山に鎮座してるんすな。んでもって父親のオオヤマツミもその近くの大山に祀られている。
 あるいは当時の日本も周王朝とおなじように各アタ氏の王族によって分裂してて、そのうちの富士の王族が強勢になっただけかもしらないけど。
 だからアタ国の本拠が富士に移ったあとも鹿児島半島には阿多氏というのが存在してます。神武天皇の第一夫人(吾平津姫)がこの鹿児島の阿多氏の出身です。

●で各王に分裂しながらも…あるいは古代においては分裂状態が普通だったのかな。これが封建制の基礎なのかもしらないし。ともあれ縄文から弥生にかけての日本はこのアタ氏による「ゆるやかな」支配が続いてた。けど途中からカモ族という外来者がやってくるんすな。
 それが紀元前2世紀ごろ…というから徐福の伝説と一致してしまう。カモ族=徐福だったのかな…ここらへんはよくわからないけど。

●で神津島の伝説にもあったように周系のアタ氏と、秦系のカモ氏というのが鉄鉱をめぐって争ってたみたいすな。弥生時代中期から戦死した人骨が多くなるのもそのせいだろうと。至近距離から胸に十数本の矢を打ちこまれるって…どんな死にざまやねと。弁慶か。

●でこの血で血を洗う闘争の後に、仲良くしたほうがいいんじゃないか、結婚した方が丸く収まるんじゃないかと、両者は融合しはじめますね。やっぱりどっちも大陸から来た者同士なんだし。あなたもわたしも天津系という。
 それがコノハナサクヤとニニギの結婚話であり、大国主と沼河姫、そして神武天皇と吾平津姫の話になってるんじゃなかろうかと。

●でこの神武天皇と吾平津媛の間に生まれた皇子というのが手研耳命(たぎしみみ)という。でもこの皇子は長男でありながら反逆の汚名を着せられて皇位をつげなかったんすな。ここらへんから話が怪しくなっていき…欠史八代だの、卑弥呼の話とかに結びついて行くんですが、まあその辺は不勉強ゆえ割愛。

●でこのタギシミミの名の由来について興味深い考察をしておられる記事があったので引用。
 タギシ=テュルク=トルキッシュ=突厥だという。うわ…となりますね。自分たちのルーツを名前に残してたんですよ。前回、紀元前の中国人は白人系、もしくは中央アジア系だったという話を思い出します。だから周王家の姫氏というのもテュルク系の民族だったのかもしらないので。
 孔子様なんかも金髪で碧眼だったかもしらんすよ。トーガ巻いたりして。悪妻に罵られてて…。

●でも今の日本人は白人系(もしくは中央アジア系)じゃないすね。なんでか。支配層のアタ・カモ族が全体の人口にしめていた割合は1%ぐらいだったからじゃないかと。つまり数千人規模の外来者が、何十万人という倭人を支配してたわけで。だからその民族の遺伝子に与える影響など微々たるものだったんじゃないか。
 たとえばイギリス人がインド人に与えた遺伝子的な影響はいくばくか。80万の満州人が3億の中国人に与えた影響はいくばくかという。
 でもたまーに出てきますな先祖返りで。背が高くて彫りの深い人が…。いいよね。

●と思いつきで何でも書く土井さん。楽し。
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